
はじめに…

Excelは使えるけれど、経理の仕事でも活かせる資格はないかな?

そんな方におすすめなのがエクセル会計スペシャリストです!
この資格は、Excelの操作スキルだけでなく、会計処理や財務データの集計・分析に必要な知識も確認できる資格です。
この記事では、
- Excel会計スペシャリストとは
- 試験内容
- 難易度
- 合格するための勉強法
- MOSや日商簿記との違い
について分かりやすく解説します。
1.エクセル会計スペシャリストとは?

エクセル会計スペシャリストは、会計業務で必要となるExcelの活用スキルを評価する資格試験です。
MOS(Microsoft Office Specialist)試験と同じオデッセイ コミュニケーションズが運営しており、全国の認定試験会場で受験できます。多くの会場では受験日を選べるため、自分の都合に合わせてチャレンジしやすい資格です。
こんな人におすすめ!
Excel会計スペシャリストは、次のような方におすすめの資格です。
1. 経理職への就職・転職を目指している方
経理の仕事では、弥生会計や会計ソフトへの入力だけでなく、Excelを使った集計や分析、資料作成を行う機会が数多くあります。
「会計ソフトが使えれば十分」と思われがちですが、実際の現場ではExcelのスキルも重要視されています。
2. 会計ソフトは使えるけれど、Excelに自信がない方
売上データや仕訳データをExcelに取り込み、集計や加工を行う業務は日常的に発生します。
関数やピボットテーブルなどを使いこなせるようになると、作業効率が大きく向上します。
3. 簿記の知識を実務で活かしたい方
簿記を学んでも、実際の業務ではExcelを使って帳票を作成したり、データを分析したりする場面が少なくありません。
Excelと簿記の両方を身につけることで、実務に直結するスキルとして活かせます。
4. 事務職としてスキルアップしたい方
一般事務や営業事務でも、売上集計や経費管理などでExcelを活用する機会は多くあります。
会計データを扱う力を身につけることで、業務の幅が広がります。

経理の仕事って、弥生会計や会計ソフトを使うイメージがありますよね。

はい!だから、Excelはあまり使わないのかと思っていました。

実はそれ、よくある誤解なんです。会計ソフトは仕訳を入力したり帳簿を作成したりするのが得意。でも、そのデータを活用する場面ではExcelが大活躍するんですよ!

データを活用するって、例えばどんなことですか?

例えば、会計ソフトから売上データをExcelに取り込んで、月ごとの売上を集計したり、部門別に分析したり、グラフを作って会議資料を作成したりすることですね。

なるほど!入力は会計ソフト、分析や資料作成はExcelなんですね。

その通り!だから経理の現場では、『会計ソフトだけ使えれば大丈夫』ではなく、Excelを使いこなせる人材が求められているんですね。
会計ソフトは「入力するためのツール」、Excelは「データを活用するためのツール」。
この2つを使いこなせることが、実務で活躍する経理担当者への第一歩です。
2.試験概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | CBT試験 |
| 試験時間 | 60分 |
| 問題数 | 30問前後(選択問題4割・操作問題6割) |
| 合格基準 | 1,000点満点中700点以上 |
| 受験料 | 11,000円(税込・一般価格) |
※受験料は改定されることがあるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。
3.出題範囲
主な出題範囲は次のとおりです。
- 【Excel知識・操作】
- セルの書式設定
- 表示形式
- 条件付き書式
- 関数
- IF関数
- SUMIFS関数
- VLOOKUP関数(またはXLOOKUP)
- INDIRECT関数
- 関数のネスト
- ピボットテーブル
- テーブルの活用
- 【会計データと決算書】
- 日常仕訳と個別管理
- 会計帳票の作成と集計
- 決算準備と検証(試算表・精算表)
- 決算書の作成
- 売上分析と経営活用
一般的なMOSよりも、
「会計データを扱う」
という点が大きな特徴です。
4.難易度
難易度はMOS一般レベル程度〜やや上と言われています。

出題範囲を見ると、MOS Excelエキスパートで出題される関数、スペシャリストで出題される内容が含まれていますね。

日商簿記2級ほど高度な会計知識は必要ないものの、簿記3級レベルを勉強中か、合格されている方であれば対策を進められるでしょう。

たしかに公式の【対策テキスト】を読むと、簿記3級相当の勘定科目や仕訳についてから記載されていますね。この内容は理解してから勉強を進める必要があるんですね!
5.MOSや日商簿記との違い

MOSとの違い
| MOS | Excel会計スペシャリスト |
|---|---|
| Excel操作全般 | 会計業務に特化 |
| ビジネス全般向け | 経理・会計向け |
| Office操作を証明 | 会計業務でのExcel活用を証明 |
MOSは「Excelが使えること」を証明する資格
ですが、
エクセル会計スペシャリストは「会計でExcelを使えること」を証明できる資格
です。
日商簿記との違い
| 日商簿記 | Excel会計スペシャリスト |
|---|---|
| 会計知識が中心 | Excel操作が中心 |
| 紙での計算も多い | パソコン実技 |
| 仕訳・決算 | 集計・分析・帳票作成 |

両方取得すると、特に経理職では非常に評価されやすくなりますよ!
6.おすすめの勉強法

① Excelの基本操作を身につける
- 表作成
- 書式設定
- 関数
を復習しましょう。
② 会計データを扱う練習をする
売上表や仕訳データなどを使って、
- 集計
- 並べ替え
- フィルター
- ピボットテーブル
を繰り返し練習すると効果的です。
③ 練習問題を繰り返す
実技試験は慣れが重要です。
ある程度回数をこなしたら、時間を測りながら解く練習もしておくと良いでしょう。本番でも落ち着いて操作できます。
7.この資格はどんな人におすすめ?
次のような方には特におすすめです。

一般事務からより専門性の求められる「経理職」へ転職したい!

一般事務という職名でも各部署の会計業務に携わることもあり、経理業務の一端を担っていることもありますよね。経理職が扱うデータにも慣れておきたいですよね。

事務職でExcelをもっと活用したい!

MOS Excelの試験範囲に入っていない内容を学ぶことができます。簿記会計業務だけでなく、Excel操作全般の底上げになるはずです。

簿記だけではアピールが弱いと感じるんです…。

就職活動では知識としての資格試験の「簿記」だけでなく、実務経験が問われることもあります。実務で利用する書類の形には慣れておき、対応できることをアピールしたいですよね!
Excelの実務力のアピールにもなりますね。
8.実際に受験して感じたこと
私は実際にExcel会計スペシャリストを受験しました。その中で、「これは事前に知っておくと安心だな」と感じた点をご紹介します。
① Excel操作問題は専用ファイルが自動で開く
Excelで操作する問題では、問題に応じたExcelファイルが自動的に表示されます。
指示どおりに操作を行い、上書き保存することで解答が保存されます。
② 見直しでもExcelファイルがそのまま開ける
時間が余った場合は問題を見直すことができます。
その際、該当の問題を表示すると、保存していたExcelファイルも連動して開くため、修正や確認がしやすい仕組みになっていました。操作した内容は上書き保存されるため、時間があれば見直しの際に同じ問題を開くことで、保存したExcelファイルも一緒に表示され、内容を確認できます。
さらに、決算書や損益計算書の問題では、Excelで計算した結果をコピー&ペーストして解答欄へ入力できる場面もあり、入力ミスを防ぎやすいと感じました。
③ 計算結果はコピー&ペーストできる
決算表や損益計算書などの問題では、Excelで計算した結果をコピー&ペーストして解答欄へ入力できる問題もありました。
数字を見ながら入力するよりも入力ミスを防げるので、この仕様はとても便利だと感じました。
④ 模擬試験は用意されていない
公式テキストには演習問題は掲載されていますが、本番と同じ形式の模擬試験はありません。
そのため、本番では「こんな画面なんだ」と少し戸惑う方もいるかもしれません。
事前にExcelの基本操作や、問題を読みながら操作する流れに慣れておくと安心です。
⑤ 時間配分には要注意
試験時間は60分ですが、初めて受験する場合は問題形式に慣れていないため、「次はどう操作するのかな?」と戸惑う場面があるかもしれません。ですが、考え込んでいると後半に時間がたりなくなってしまうので、テンポよく、手を動かしながら回答していくと良いでしょう。
前半は会計知識も問われる
「Excel会計スペシャリスト」という名前から、Excelの操作問題ばかりをイメージしていましたが、実際には会計の知識も問われます。
例えば、
- 勘定科目を選ぶ問題
- 決算書や損益計算書の穴埋め問題
なども出題されました。
簿記の基礎知識があると、スムーズに解答できるでしょう。
Excelの知識問題はテンポよく解答
Excelの知識を問う問題は選択式が多く、比較的テンポよく進められました。
また、試験の後半には、
- 関数の基本
- 条件付き書式
- Excelの基本機能
など、Excelに関する選択問題も出題されました。

私が受験して一番感じたのは、**「難しい問題が多い」というより、「時間との勝負」**ということです。
前半の選択問題で時間をかけすぎると、後半のExcel操作問題に十分な時間を確保できなくなる可能性があります。
逆に、選択問題をテンポよく解き、Excel操作問題に時間を残せれば、落ち着いて見直しまで行えるでしょう。
まとめ
Excel会計スペシャリストは、Excelと会計を組み合わせた実践的な資格です。
MOSが「Excel操作」を証明する資格であるのに対し、エクセル会計スペシャリストは「会計業務でExcelを使いこなす力」を証明できます。
経理・事務職への就職や転職を目指す方は、日商簿記とあわせて取得することで、より実務力をアピールできるでしょう。

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