
はじめに
転職活動を成功させるためには、スキルの証明が重要です。特に事務職やIT関連の仕事を目指す方にとって、オフィスソフトのスキルやITの基礎知識は欠かせません。そこで、今回は転職者にとって役立つ資格として「MOS(Microsoft Office Specialist)」と「ITパスポート」をご紹介します。
このブログを読めば、どの資格が自分に適しているのか、さらに受験方法、勉強時間、対策本、費用など主要な情報が分かります!
1.MOS(Microsoft Office Specialist)とは?

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、Microsoft Officeのスキルを証明する資格です。Excel、Word、PowerPointなどのスキルが試され、企業の事務職や経理職で高く評価される資格の一つです。
MOS資格取得のメリット
MOS資格取得のメリットはなんでしょう?

例えば、事務職への転職を考えている方にはとても有利なんですよ。

どうしてですか?

MOS資格があれば、Officeソフトの実務スキルを証明できるので、履歴書でアピールしやすくなるんです!特にExcelやWordのスキルは、事務職では必須ですからね。

なるほど!即戦力として評価されるんですね?

そうです!MOSの試験内容は、実際の業務で役立つスキルが多いので、資格を取れば「この人はすぐに仕事で活躍できる」と思ってもらえます。それに、ExcelやWordだけでなく、PowerPointやAccessの試験もあるので、自分の業務に合わせて取得できますよ!
他にもこのような声が届いています。
面接時に課されるスキルチェックテストがMOS試験に似ており、回答できた!
業務中は特定の操作ばかりで解決していたが、もっと効率の良い作業方法を知れた!
満点であった場合は派遣の登録会では点数記入欄がある場合もありますし、満点であったことを話すことで正確な業務ができる人だ、と信頼していただける指標にもなるんです。よっぽど
業務の正確性には自信があります!
と口頭だけでのアピールより説得力がありますよね。
試験の概要
- 試験科目:Excel、Word、PowerPoint、Access、Outlook
- Officeのバージョン:365、2019、2016
- 試験時間:50分
- 受験方法:全国の試験会場で随時実施
- 試験費用:
- 一般(スペシャリスト)レベル:10,780円(税込)
※2025年5月1日より一般レベルの受験料が改訂され、12,980円(税込)になります。 - 上級(エキスパート)レベル:12,980円(税込)
※Access2016はスペシャリスト、Access2019はエキスパートです。Access365は試験自体存在していません。
- 一般(スペシャリスト)レベル:10,780円(税込)
勉強時間の目安
初心者 | 約60時間~90時間(1ヶ月毎日2,3時間として) |
基本的な操作OK | 30時間程度で合格も目指せる! |
どのくらいの勉強期間で合格できたのか、もアピールできる場合もあります。1ヶ月で3科目、職業訓練に通っている間に4科目、エキスパートレベルまで網羅できたなど一般的な勉強時間より早く仕上げられ、成果につなげられた場合には面接時に興味を持っていただけることも期待できます。
合格発表
試験終了直後にパソコンの画面に得点と合否が表示され、その場で合否を確認することができます。その場で合否が分かるため、履歴書や職務経歴書にすぐに反映することができます。
合格証明書の入手方法
「受験者ID」と「パスワード」でデジタル認定証にログインし、PDFファイルとして表示・ダウンロードすることが可能です。転職活動時にはそのまま企業へ証明として送付することができます。
おすすめの対策本
- 『よくわかるマスターMicrosoft Office SpecialistWord 365&2019 対策テキスト&問題集』(FOM出版)
- 『よくわかるマスターMicrosoft Office SpecialistExcel 365&2019 対策テキスト&問題集』(FOM出版)
- 『よくわかるマスターMicrosoft Office SpecialistPowerPoint 365&2019 対策テキスト&問題集』(FOM出版)
- 『よくわかるマスターMicrosoft Office SpecialistAccess 365&2019 Expert 対策テキスト&問題集』(FOM出版)
定評のあるシリーズです。スペシャリストは5回、エキスパートは3回の模擬問題が収録されています。模擬問題をしっかり練習し、8割~9割の出来にどの回もなってきたら受験→合格が見えてきますね。本番の試験の画面とそっくりですから本番を想定しボタンの使い方にも慣れておきましょう。
特に意識したい点は
プロジェクト、タスクといった問題文の読み方に慣れ、問題文の解き忘れがないようにする
文字を入力して回答するのか、コピー&ペーストするのか試験環境独特の操作を練習しておく
リセットボタンの活用やレビューページの効果的な使い方をマスターしておく
このあたりを中心に対策しておきましょう。もちろん、当日緊張しても最後まで問題を解ききれるように、試験時間との自身の解くペース配分も把握しておきましょう。
2.ITパスポートとは?

ITパスポートは、経済産業省が認定する国家資格で、ITの基礎知識を学ぶのに最適な資格です。事務職でもITリテラシーが求められる時代になった今、この資格を持っていると企業からの評価が高まります。
ITパスポート資格取得のメリット
ITパスポートを取得したらどのようなメリットがあるのでしょう?

まず、この資格を取るとITの基礎知識が身につきます。

どんな知識が学べるんですか?

セキュリティ、ネットワーク、システム開発など、ITの基本的な仕組みを幅広く学べます。専門職でなくても、現代のビジネスには欠かせない知識ですよ!

じゃあ、IT業界以外の仕事でも役立ちそうですね?

その通り!事務職や営業職でも、ITの知識があると業務がスムーズになりますし、企業側もITに強い人材を求めています。しかも、ITパスポートは国家資格なので信頼性も高く、転職の際にも有利なんですよ!
最近の話題である、AIの歴史、機械学習、IoT、統計学の基礎といった知識も試験範囲に続々と入り、試験内容が更新されています。どの分野も専門性が高いですが、ITパスポートでの範囲は初学者でも学びやすい内容で構成されています。さらに「IT」という名称からかパソコンを中心とした出題か、と思われがちですが、
けっこうIT以外の「社会人としての知識や法律について」や「マネジメントについて」も出題されるんですね!
と広範囲である試験範囲に驚かれる方も多数です。合格した方は実務の現場で
今まで専門用語だと思っていたのに意味が分かるようになった。そのため会話に参加できるようになった!
という声も多く聞かれます。
試験の概要
- 試験方式:CBT(コンピュータを使った試験)
試験中はA3白紙両面記入可が配布され、貸し出しされるペン(消しゴム部分が抜かれたシャープペンシル)で書き、計算用紙として活用することができます。すべて試験終了後回収されます。電卓の持ち込みや使用は不可です。 - 試験時間:120分
- 出題形式:四択問題(100問)
- 受験費用:7,500円(税込)
勉強時間の目安
初心者 | 180時間程度の学習が必要 |
ITに少し詳しい人 | 40時間程度 で合格を目指せる! |
知識の習得ですから毎日コツコツ勉強するような地道な努力が求められます。
合格発表
合格発表は受験月の翌月中旬に行われます。
合格の証明
試験結果レポートは、公式サイトの「利用者メニュー」からダウンロード可能です。ただし、ダウンロード期限があり、受験日から1年間です。
おすすめの対策本
- 『令和6-7年度版 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター)』(FOM出版)
- 『ITパスポート試験対策テキスト&過去問題集』(TAC出版)
- 『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』(SBクリエイティブ)
フルカラーがいいのか、二色刷りがいいのか
教科書がほしいのか、問題集がほしいのか
ページ数が薄い方がいいのか、厚い方がいいのか
図解が多い方がいいのか、文章で説明されている方がいいのか
すべてご自身のやる気が出る方を選ぶようにしましょう。
3.【徹底比較!】MOSとITパスポート、どっちを選ぶ?

比較表はこちらです。
MOS | ITパスポート | |
難易度 | やや易しい | やや難しい |
合格率 | 非公開 | 50%前後 |
学習時間 | 60〜90時間 | 180時間 |
試験方式 | 実技(Officeソフトを使う) | 四択問題 |
受験料 | 10,780円〜 | 7,500円 |
おすすめの人 | 事務職・経理職志望 | IT業界・営業職も視野に入れる人 ヘルプデスク・サポートデスク |
合格者数 | 合格者数は非公開。 累計受験者数は「5,141,239名」 | 累計67万455人(2022年3月度まで) |
迷っているなら、 事務職志望ならMOS、IT系の知識も学びたいならITパスポートがおすすめです!
4.MOSとITパスポートの資格は転職活動でどれくらい評価される?

転職市場における資格のアピール度をランキング形式で見てみましょう。
【事務職転職で評価される資格ランキング】
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- 日商簿記2級
- ITパスポート
- 秘書検定
- TOEIC(600点以上)
MOSは Excel・Wordスキルの証明 になるため、特に 事務職転職では必須級 の資格です。ITパスポートも ITリテラシーを証明 できるため、転職時のアピールポイントになります。
まとめ
転職を有利に進めるためには、 自分に合った資格を選び、スキルを証明することが大切です。
- 事務職を目指すなら「MOS」!
→ ExcelやWordの実務スキルを証明し、即戦力アピール! - ITの基礎を学びたいなら「ITパスポート」!
→ ITリテラシーが身につき、幅広い職種で活用可能!
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