
筆者はCVE-IDを2015年ごろから追いかけていますが、2026年7月(JST)についに1ヶ月での公開数(公開された数)が10,000件を超えました。あくまでもJSTでですが、一つの大台に乗りましたので、こちらでグラフ等情報を示します。
(筆者はJSTで毎日取得しているため、UTCの個数とはずれています。予めご容赦ください)。
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CVE(Common Vulnerability Exposure)とは
こちらの過去の記事でも説明していますが、脆弱性には一意のCVE(Common Vulnerability Exposure)のIDが割り当てられます。CVE-IDの形式は「CVE-”年(YYYY)”-”(番号)”」という形で割り振られています。
この「年」のところには、その脆弱性がMLやGithubのIssueなどで公にされた年が入ります。例えばCVE-2010-XXXXという場合には、その脆弱性が2010年にMLなどで公にされたという意味になります。そのため、2026年でもCVE-2010-XXXXというようなCVE-IDが公開されることがあります。
注意事項
念の為に注意事項ですが、こちらで公開している数字はリアルタイムでこちらのGitHubから集めてきている情報(後でRejectedは取り除いている)になります。また、JSTでの7/1-7/31にしていますので、後ほど出てくるCVE.org公式の数字とはずれていると思います。予めご了承ください。
(23026/08/02 19:35追記)GitHubでUTCでの2026/07/01-2026/07/31にPublishedされたCVE数をカウントしたところ、9808でした。10,000には一歩届かなかったようです。
CVE数の推移
CVE数の推移をまずグラフ(2002年以降)で見てみましょう。下記になります。

直近の数字は下記のようになっています。2026年に入ってからの伸び率が、かなりエグい状況になっています。なお、筆者の手でカウントした全体の数字(2002年〜2026年)はGitHubで公開していますので、ご自由にお使いください。より正確には(UTC基準になりますが)、CVEのGitHubをcloneしてカウントすると簡単に出せます。CVEのGitHubの値はちょこちょこと変わりますが、公式はGitHubになります。
| 2025/07 | 3862 |
| 2025/08 | 3847 |
| 2025/09 | 4355 |
| 2025/10 | 4258 |
| 2025/11 | 3260 |
| 2025/12 | 4912 |
| 2026/01 | 5176 |
| 2026/02 | 4762 |
| 2026/03 | 5990 |
| 2026/04 | 5869 |
| 2026/05 | 7009 |
| 2026/06 | 6857 |
| 2026/07 | 10024 |
CVE数増加の原因
詳しくは更なる調査が必要になりますが、少なくともこの脆弱性公開数の急激な伸びは、昨今のAI事情と連動していると思って間違い無いでしょう。こちらでも取り上げていますが、Anthropic社の主導する「Project Glasswing」との関係も可能性としては考えられます。
今後の動き
この数字は(膿を出す感じで)一時的に膨らんで、将来は収束する可能性もあります。しかし、少なくとも当面はこのCVE数の急増は続くと思われます。筆者は以前から対面ではお話をしていましたが、これだけの数の脆弱性になると既に人手で管理する限界を突破していると思います。今後は脆弱性管理ツールなど、少なくとも人間の手ではなく機械的に脆弱性を管理する必要が出ています。




