2024/05/05にLockBitの恐喝サイトが警察の手によって復活し、LockbitSuppの正体を明かすと予告されていたことは既に別の記事で触れています。
今回、米国司法省がLockbitSuppとしてロシアVoronezh在住のDimitry Yuryevich Khoroshev (Дмитрий Юрьевич Хорошев)氏を起訴しましたので簡単に纏めています。
【2024/05/10追記:LockbitSuppがインタビューに答え、「自分はDimitryではない」と否定しました。こちらを追記しています】
米国司法省がLockbitSuppとしてDimitry Yuryevich Khoroshev氏を起訴
司法省のプレスリリースはこちらになります。
司法省のプレスリリースによると、LockBitランサムウェアの開発と運営を行なっていた通称「LockbitSupp」としてロシア Voronezh在住の「Dimitry Yuryevich Khoroshev (Дмитрий Юрьевич Хорошев)」氏(31歳)を起訴した様です。
Dimitry氏は2019年9月頃から2024年5月頃まで、LockBitランサムウェアグループの開発者および管理者として活動していたとされています。コンピュータに関連した詐欺や恐喝、その他関連活動に伴う共謀の罪で起訴され、振込詐欺罪1件・保護されたコンピュータに対する意図的な損傷が8件・保護されたコンピュータからの機密情報に関連した恐喝8件。保護されたコンピュータへの損害に関連した恐喝罪8件で、合計するとこれらの容疑には最大で懲役185年の刑が科せられるとの事です。
米国財務省もプレスリリースを出しており、こちらのプレスリリースにはDmitry氏の顔写真が載っています。
LockbitSuppが起訴された人物は自分ではないと否定
The Recordの記事によるとLockbitSuppがインタビューに応えました。それによると
- 自分(LockbitSupp)はDimitry Yuryevich Khoroshevでは無い
- 住所もロシア Voronezhでは無い
など、一連の起訴状にある情報を否定した上で
- FBI達はキャリアを守るのとボーナスのために嘘をついて別の人間を告発している
と述べています。FBI等が言っていることが正しいのか、LockbitSuppの言い分が正しいのか、現在のところ断定は出来ません。
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