【あなたのPCは大丈夫?】マルウェアの種類について徹底解説!

マルウェアの種類や感染経路、検知除去方法、最新の対策技術や有名なマルウェア被害事例のご紹介

耳にしたことはあるけどよく分からない…。そんなマルウェアの種類についての基礎知識を、初心者にも分かりやすく解説します。種類や特徴だけでなく、最新の対策技術や有名なマルウェアの被害事例も紹介していますので、最後までお付き合いください!

私と一緒にマルウェアにはどんな種類があるか確認していきましょう!

■関連動画「一分で分かるマルウェア」

マルウェアの種類とは

マルウェアの種類とは

インターネットの世界には、パソコンやスマートフォンに悪いことをするプログラムが存在します。

これらは「マルウェア」と総称され、その種類は多岐にわたります。

ここでは、分かりやすく、主なマルウェアの種類を簡単に1つずつ説明します。

  • ウイルス
  • ワーム
  • トロイの木馬
  • スパイウェア
  • アドウェア
    etc…

それぞれについて1つずつ確認していこう!

マルウェアの基本的な情報について分かりやすくまとめた記事です!
この記事と合わせてチェックしてみてください!

ウイルス

ウイルスは、他のプログラムに潜り込んで、パソコンを病気にするマルウェアです。

人と人が接触することで風邪がうつるのと同じように、ファイルを通じてパソコンからパソコンへとどんどん広がっていきます。

ウイルスに感染すると、パソコンが正常に動かなくなったり、大切なデータが壊れたりすることがあります。また、無許可でユーザーの情報を収集するなどの様々な損害を引き起こす可能性もあります。

特徴としては、ウイルスは寄生する宿主となるホストファイルやプログラムが存在しなければ拡散できないという特徴があります。

世界中でコロナウイルスが流行ったみたいに広がっていくんだね。

ワーム

ワームは、自分自身をコピーしたり、他の場所にどんどん移動したりできるマルウェアの一種です。

ワームはウイルスと異なり、他のファイルやプログラムに依存することなく、ネットワークを介して自分自身をコピーして拡散する能力を持っています。

これにより、ワームは非常に迅速に広がることが可能となります。

ワームはシステムリソースを消費し、ネットワークのパフォーマンスを低下させる、または機密情報を盗み出すなどの害を引き起こすことがあります。

自分自身をどんどんコピーしていくから、1→2→4→16→32→64→128…と指数関数的に増えてネットワークやPCに負荷がかかっていくんだ。

トロイの木馬

トロイの木馬は、便利なソフトウェアやゲームなどに偽装して、パソコンに侵入するマルウェアです。

本物のプログラムのように見えますが、中には悪いことをするためのプログラムが隠されています。

パソコンに入ると、個人情報を盗んだり、パソコンを遠隔操作されたりする危険があります。

あなたのPCがウイルスに感染しています。という警告を装ったトロイの木馬も多いから気を付けましょう!

スパイウェア

スパイウェアは、ユーザーの知らない間に個人情報を盗むマルウェアです。

目に見えてなにか異常が起きたり、変化があることはありません。

しかし、気付かない間にインターネットの閲覧履歴やキーボードで入力した情報などをこっそり記録し、悪い人に送ってしまいます。

プライバシーが守られなくなるため、非常に危険です。

うまく日常にとけこんで諜報活動を行うなんて、本物のスパイみたいだね。

アドウェア

アドウェアは、ユーザーが望まない広告を表示するマルウェアです。

パソコンを使っていると突然、ポップアップ広告が現れたり、勝手にウェブページが開いたりします。

直接的な被害は少ないかもしれませんが、非常に迷惑な存在です。

勝手にブラウザの設定を変更したり、拡張機能を入れたりすることで望まない広告へ導きます。

数多くクリックさせたり表示させることによって攻撃者にお金が入る仕組みなんだ。

マルウェアの主な感染経路

マルウェアの主な感染経路

マルウェアが私たちのデバイスに侵入する方法はいくつかあります。

知っておくことで、感染を防ぐ手助けになります。ここでは、よくある感染経路を簡単に説明します。

  • メールの添付ファイル
  • 不正なダウンロードサイト
  • ソフトウェアの脆弱性
  • USBメモリや外部デバイス

よくある感染経路について一緒に確認しておこう。

メールの添付ファイル

メールに添付されているファイルやリンクが、マルウェアの感染源になることがあります。

見知らぬ送信者からのメールや、怪しい内容のメールは特に注意が必要です。

ファイルを開いたり、リンクをクリックしたりすると、マルウェアがデバイスに侵入してしまうことがあります。

最近は宅配業者や公的機関を装って、SMS(ショートメール)を通じて連絡してくるものも多いぞ。

不正なダウンロードサイト

ゲームやアプリなどを無料で提供しているサイトにも注意が必要です。

一般的によく利用されているGoogle Play StoreやApp Storeであれば問題ありません。

これらのサイトは、全てのアプリを厳格に審査し、セキュリティ基準、プライバシー保護、品質の面で一定の基準を満たしているかどうかを確認しています。

しかし、それ以外の安全でないサイトから何かをダウンロードすると、マルウェアが含まれている可能性があります。

安全なサイトからのダウンロードを心がけ、不正なサイトは利用しないようにしましょう。

面白そうなゲームや儲かりそうな投資話を装ってダウンロードさせることが多いぞ。

ソフトウェアの脆弱性

古いバージョンのソフトウェアやアップデートされていないプログラムには、セキュリティの穴(脆弱性)があることがあります。

攻撃者はこれらの脆弱性を利用してマルウェアを侵入させます。

定期的にソフトウェアのアップデートを行い、セキュリティを最新の状態に保つことが重要です。

ある時点では安心なセキュリティも、情報技術の進化によって簡単に攻略されるようになってしまうことだってあるんだ。

USBメモリなどの外部デバイス

USBメモリなどの外部デバイスを通じて、マルウェアが広がることもあります。

他人から借りたデバイスを自分のパソコンに接続する前に、信頼できるセキュリティソフトでスキャンすることをおすすめします。

マルウェアの感染を防ぐためには、常に警戒心を持ち、上記のような感染経路を避けることが大切です。

拾ったUSBメモリを挿したばかりにウイルスに感染することもあるんだ。
攻撃者が感染させる目的でUSBメモリを置いていくなんて事例もあります!

マルウェアの検知と除去方法

マルウェアの検知と除去方法

マルウェアに感染してしまった場合、すぐに対処することが大切です。

また、マルウェアの感染を未然に防ぐための方法もあります。

  • セキュリティソフトの導入
  • 定期的なアップデート
  • 不審なファイルの削除
  • システムのバックアップ

ここでは、マルウェアを検知し、除去する方法について説明します。

マルウェアから身を守る方法も確認しましょう。

セキュリティソフトの導入

マルウェアからデバイスを守る最も基本的な方法は、信頼できるセキュリティソフトを導入することです。

セキュリティソフトは、マルウェアを自動的に検出し、隔離または除去してくれます。

セキュリティソフトを導入する際は、評判の良いものを選び、常に最新の状態に保つことが大切です。

Windowsに標準で備わっているWindows Defenderも強力なウイルス対策ソフトだ!

定期的なアップデート

セキュリティソフトだけでなく、オペレーティングシステムや使用しているアプリケーションも定期的にアップデートすることが重要です。

アップデートには、セキュリティの強化や脆弱性の修正が含まれていることが多いため、マルウェアの感染リスクを減らすことができます。

常に最新の状態を保つ必要があるんだね。

不審なファイルの削除

メールの添付ファイルやダウンロードしたファイルが怪しい場合は、開かずに削除することが賢明です。

また、セキュリティソフトが警告を出したファイルも、指示に従って隔離または削除しましょう。

不審なファイルを放置することは、マルウェアの感染を招く原因となります。

不審なファイルはダウンロードしないし、不審なサイトにもアクセスしないことを心がけよう!

システムのバックアップ

万が一マルウェアに感染してしまった場合に備え、本当に大切なデータはバックアップを取っておくことも重要です。

定期的にデータのバックアップを行うことで、感染後もデータを安全に復元することが可能になります。

バックアップは外部ドライブやクラウドサービスを利用して行うと良いでしょう。

これらの対策を行うことで、マルウェアのリスクを減らし、万が一の感染にも迅速に対応することができます。

日頃からセキュリティに注意を払い、安全なデジタルライフを心がけましょう。

万が一に備えて、準備しておくことが大切だね。

最新のマルウェア対策技術をご紹介

最新のマルウェア対策技術

マルウェアは日々進化しているため、それに対抗するための技術も常に更新されています。

ここでは、最新のマルウェア対策技術について紹介します。

  • 振る舞い検知技術
  • サンドボックス
  • ヒューリスティック検知
  • AIによるマルウェア解析

一緒に1つずつ確認していきましょう。

振る舞い検知技術

振る舞い検知技術は、プログラムが実行されるときの行動パターンを監視し、マルウェア特有の動作を検出する方法です。

従来のウイルス対策ソフトは、マルウェアの署名(特徴)に基づいて検出していましたが、振る舞い検知技術を使うことで、まだ知られていない新しいマルウェアも発見することが可能になります。

マルウェアの基本的な振る舞いには特徴があります。

例えば、自分を複製する能力を持つ場合が多いです。また、情報を集める機能、そして外に持ち出すために外部に向けて通信を発生させる機能があります。

これらのよくあるマルウェアの特徴から、すでに発見されているマルウェアだけでなく、未知のマルウェアへの対策を行います。

こうして未知のマルウェアへの感染を予防するんだね。

サンドボックス

サンドボックスは、疑わしいプログラムを安全な環境内で実行し、その挙動を観察する技術です。

その名の通り、砂場のようなものです。子どもが砂場で遊ぶように、安全の範囲内で自由に実験ができる場所というわけです。

隔離した環境を作成することで、実際のオペレーティングシステムに影響を与えることなく、マルウェアがどのような動作をするのかを確認できます。

これにより、感染のリスクを抑えつつ、マルウェアを効果的に分析することができます。

安全な環境でマルウェアを動かして、動作を確認して安全を確認するんだ。

ヒューリスティック検知

ヒューリスティックとは、経験則のことです

ヒューリスティック検知は、セキュリティソフトウェアがこれまでに蓄積したマルウェアのコードの特徴や振る舞いのパターンを基にして、未知のウイルスやマルウェアを推測し、検出する技術です。

特定の署名がない新しい種類のマルウェアに対しても、その潜在的な脅威を評価し、警告を発することができます。

セキュリティのプロたちの経験を活かして危険を察知するんだね。

AIによるマルウェア解析

AI(人工知能)を用いたマルウェア解析は、大量のデータから学習し、マルウェアのパターンを自動的に識別する技術です。

AIは、これまでの人間の分析では見逃されがちだった微細なパターンや行動を検出することができ、マルウェア対策の精度を大幅に向上させます。

これらの最新技術により、マルウェアによる脅威から私たちのデバイスを守ることがより効果的になります。

■関連記事「AIプログラミング入門編」

AI技術の進歩はセキュリティにも生かされているんだ。

過去に出現した著名なマルウェア

過去に出現した著名なマルウェア

インターネットの歴史の中で、世界を驚かせた著名なマルウェアがいくつかあります。

これらの事例を学ぶことで、マルウェアの脅威をより深く理解し、対策の重要性を知ることができます。

過去に流行したマルウェアについて知っておこう。

ILOVEYOU (2000年)

ILOVEYOUはフィリピンで生み出されたワームです。

電子メールを介して拡散しました。

件名に「ILOVEYOU」と記載されたメールに添付されたファイルを開くと感染し、感染したコンピュータからユーザーのアドレス帳にある全連絡先に自動で拡散しました。

ただメールを大量に送信するだけでなく、ILOVEYOUワームは、感染したコンピューター上の特定のファイル形式(例えば、画像ファイルやドキュメントファイルなど)を破壊する能力を持っていました。

これにより、重要なデータの損失やシステムの不安定化を引き起こしました。

また、ILOVEYOUによって引き起こされたダウンタイムやデータ復旧作業、セキュリティ強化措置などにより、企業や組織は莫大な経済的損失を被りました。

最終的には、数百万台のコンピュータが影響を受け、推定で100億ドル以上の損害をもたらしたと言われています。

大好きなあの子からいきなり「愛してます」ってメールが来るんだから開いちゃうよね。

Stuxnet (2010年)

Stuxnetは特定の産業制御システムを狙った世界初の既知のサイバー兵器と考えられています。

主にイランの核施設を標的とし、遠心分離機を破壊することでウラン濃縮プログラムに深刻な打撃を与えました。

Stuxnetはその複雑さと、物理的なインフラにダメージを与えた最初のデジタル兵器として注目されました。

マルウェアを使って核ミサイル発射ボタンをポチッと・・・されたら恐ろしい。。

Mirai (2016)

「Mirai」ボットネットも非常に有名なマルウェアの一つです。

2016年に大規模なインターネット障害を引き起こしました。

Miraiは主にIoTデバイス(インターネットに接続された家庭用デバイスや監視カメラなど)を狙い、初期設定のログイン情報を利用してこれらのデバイスを感染させ、制御下に置きました。

その後、これらのデバイスから巨大な分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を行い、複数の大手ウェブサイトやサービスにアクセスできなくなるなどの影響をもたらしました。

今でも購入した電子機器でパスワードを初期設定のまま使ってる人もいるんじゃないかな?

WannaCry (2017年)

世界中の約150カ国、20万台以上のコンピュータに影響を与えたランサムウェアの攻撃です。

感染すると、ファイルが暗号化され、ビットコインでの支払いを要求するメッセージが表示されました。

公共機関や大企業(フェデックス、ホンダ、日産自動車、英国の国民保健サービスなど)、その他多くの組織が被害を受けました。

自動車や医療サービスの混乱は、最悪の場合、人命にかかわる大変なことなんだ。

まとめ

インターネット上の安全を脅かすマルウェアには、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェア、アドウェアなど多種多様な形があります。

これらはメールの添付ファイル、不正なダウンロードサイト、ソフトウェアの脆弱性、外部デバイスを通じて感染する可能性があり、個人や組織に甚大な被害を及ぼすことがあります。

感染を防ぐためには、セキュリティソフトの導入、定期的なアップデート、不審なファイルの削除、システムのバックアップが重要です。

また、振る舞い検知技術、サンドボックス、ヒューリスティック検知、AIによる解析などの最新技術は、マルウェア対策をより効果的にします。

過去には、MiraiWannaCryなどのマルウェアが大きな被害を引き起こしました。

これらの事例から学び、常に警戒心を持ち、対策を怠らないことが、デジタル社会で安全に生活するための鍵となります。

この記事があなたのお役に立てればうれしく思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

コメント