リスキリングとは
リスキリングとは、「新しい職業に就くため」、「時代の変化に伴なった、必要とされるスキルの大幅な変化に適応するため」に、新たに必要なスキルを学習してもらう取り組みのことです。
この言葉は、2020年のダボス会議で岸田総理が演説内で、リスキリング事業に「今後5年間で1兆円投入」という発言をしたことで、新語・流行語大賞にノミネートされるなどして、注目を集めています。
この制度を簡単にまとめると、経済産業省に選ばれた会社の提供するリスキリング講座を受講すると、給付金などのお得な恩恵を受けながら、スキルアップや転職を目指すことができるというものです。
しかし、スキルアップを目指す人にとってお得な制度であるにも関わらず「リスキリングって結局なんなの?」「どうやって利用すればいいの?」といった風に、上手く認知をとれていないのが現状ではないでしょうか?
この記事では、リスキリングの意味や類語との違い、必要とされる背景、利用する時のポイントなどを簡単に解説します。ぜひ最後までお付き合いください!
リスキリングを活用するメリット
ここまでの説明を聞いてリスキリングの意味は分かったけど、どのようにして利用すればいいのか分からないという人がほとんどではないでしょうか?
ここでは、リスキリングを活用することのメリットについて解説していきます。
下記は簡易的にリスキリング利用のメリットをまとめたものです。
- 講座受講料の最大70%の給付金を受給することができる。
- 民間の専門家にキャリアの相談をすることができる。
- 就職支援などの転職サポートが受けられる。
リスキリングは新しい分野に転職したい人にはぜひ利用してもらいたい制度です!
新たなスキルを身につけて新しいキャリア選択が可能に
リスキリング講座を受講することで新たなスキルを習得し、自社内での活躍の場を広げて今働いている会社に貢献することもできますし、自分の市場価値を高めて、より幅広いキャリア選択が可能になります。
国からの給付金で自己負担額を減らせる
リスキリング講座を受講する際は、受講料の最大70%の給付金を利用することができます。
こちらの給付金なのですが、個人事業主や公務員を除く、現在お仕事をされているすべての方が対象となります。雇用保険加入が無関係なので、契約、パート・アルバイトの方でも幅広く制度を利用できます。
キャリア相談や転職のサポートが受けられる
リスキリング講座は専門的な知識をお得に学べるだけでなく、キャリアコンサルタント等の民間の専門家に自らのキャリア相談をすることができます。これには、キャリアの棚卸しやキャリアゴールの設定、スキルの棚卸し、一人一人に適したリスキリング講座の検討のサポート等が含まれます。
キャリア相談、リスキリング講座の受講等を踏まえて、職業紹介をはじめとした転職サポートを受けることもできることも魅力の1つです。
リスキリングを利用して何を学ぶ?
リスキリング講座を受講するにしても「何を学ぶか」をまずは決めなければいけません。
ここでは、リスキリングで人気のITスキルに絞ってご紹介していきます。
コロナ不況もあり、成長を続けるIT業界への転職を希望する方が多いようです!
情報リテラシー
急速にIT化が進む現在、従業員の情報リテラシーが不足していると、企業にはサイバー攻撃の被害や機密情報の漏洩、情報発信のミスによる信頼失墜など、様々なトラブルの発生確率が跳ね上がります。
もはや企業全体で情報リテラシーを向上させる取り組みは必須であると言えるでしょう。
情報セキュリティ
サイバー攻撃の巧妙化、重大な障害を引き起こすコンピュータウィルス、IoT 化などが進む現在、 企業の信用や人々の生活を守る「セキュリティエンジニア」が大幅に不足しており、情報セキュリティに精通した人材の採用、確保が見込まれています。
情報セキュリティは様々な分野に関連するスキルなので、これを学ぶことは自分の市場価値を大きく上げることに繋がります。
プログラミング
プログラミングを学習することで、プログラミングスキルが身につきプログラマーに転職する選択肢が増えることはもちろん、プログラミング学習を通してパソコンの扱いにも慣れることもできます。
また、プログラミングスキルは副業を始めるにはうってつけですし、仕事にせずとも趣味でアプリ開発をすることもできます。
他に、プログラミング学習のメリットとしてよく挙げられるものとしては、論理的思考力・問題解決能力がつくなどです。
Officeソフト
多くの職場で使われているExcel、Word、PowerPointといった「Officeソフト」のスキル。このスキルを学んでおくと、何時間もかかるような作業が一瞬で終わったり、資料作成で見やすい資料を作れたり、何かと無駄になりません。
PCに触ったことがない人でも、「Officeソフト」の学習を通して自然に基本的なPCスキルが身につけられることも魅力の1つです。
取得オススメの資格
ここでは、リスキリングで人気のIT分野のオススメ資格をご紹介していきます。
「IT資格って色々あるけど俺を取得したらいいか分からない」という人は要チェックです。
IT資格の取得を検討する方はぜひ参考にしてみてください!
Oracle認定Javaプログラマ Bronze
Javaプログラマー志望者向けの入門資格で、 Java 言語を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識やスキルを有することを証明する資格です。
Javaの基本的な文法を学ぶのにもちょうど良く、実務経験のないエンジニア志望者には自分のスキルを証明する材料が少しでもあった方がいいので、取得をオススメしたい資格の一つになっています。
Python3エンジニア認定基礎試験
こちらは、 Pythonプログラマー志望者向けの入門資格で、Python言語の基礎が身についていることを証明できる資格です。
Python初心者であっても取得しやすく、他のプログラミング言語に馴染みのある人であれば、比較的短期間での合格が狙える資格になっています。
「Oracle認定Javaプログラマ Bronze」にも共通することですが、問題数当たりの試験時間が短いので、問題集を解いておくとかなり楽かと思います。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、広いIT分野に共通するベースを持っていることを証明する資格です。コンピュータシステムやネットワーク、サーバ、プログラミングなどの分野で必要とされる基本的な知識を習得できます。
IT業界に就職を考えているけど、何をやったらいいか分からないという方には強くオススメしたい資格の一つです。
MOS
MOSは日々の業務で、文書や資料を作成・編集をすることになる事務や経理、最低限のITスキルを求められる職種に転職を考えている人にオススメです。
ExcelやWordなどをちゃんと学習した人は意外にも少ないもので、機能をあらためて学びなおすと、今まで知らなかった便利な機能に気づく機会にもなります。
比較的に簡単に取れる資格でもあるので、履歴書の資格欄を埋めたい人にもオススメです。
ホワイトハッカーになるなら「セキュ塾」
ヒートウェーブITアカデミーが運営する「ホワイトハッカー養成」をコンセプトにした実践的セキュリティスクール「セキュ塾」では、受講生を募集しています!
いずれも、業界トップクラスのエンジニアが講師を務める、ハンズオン形式でハッキングやセキュリティの技術を学ぶことができる講座になっています。
しかも、経済産業省のリスキリング支援事業に採択された講座なので、最大で受講料の70%が給付金としてキャッシュバックされます‼
また、「セキュ塾」は多数のセキュリティ企業様と提携しており、受講生の方への就職紹介も行っております!
- サイバーセキュリティ技術者育成コース(2024年10月生募集中)
- ホワイトハッカー育成コース(2024年6月生募集中)
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この記事をお読みいただきありがとうございます。
セキュリティ分野の教育には強く自信を持っていますので、
興味がある方はぜひ「セキュ塾」の無料カウンセリングを利用ください!
まとめ
リスキリングは他業種への転職を考えているけど、スキルを身につける必要がある人に強くオススメしたい制度です。給付金でお得に新たなスキルを身につけることができるだけでなく、キャリア相談や就職サポートまで受けることができるので、ぜひ活用してみてください!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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